デスクリムゾンというクソゲー界の帝王
ポプテピピックなどでパロったらしいので若い方達もご存知かもしれませんね。
1996年にエコールソフトウェアから販売されたセガサターン用のゲームソフトです。
ゲーム紙の読者ランキングで連続最下位の成績を叩き出し、「クソゲー界の帝王」「デス様」などの称号を欲しいままにした伝説のゲームです。
ストーリーを簡単に説明しようと試みたんですが、私自身よく理解できていないので無理でした。
なのでそのまま引用します。
それは10年前の事であった。「コンバット越前」こと越前康介は戦友のダニー、グレッグとともにマルマラ軍の傭兵として敗走中、偶然遺跡を見つけ、とにかく入ってみる。すると中には3つの扉があった。せっかくだからと「赤の扉」と彼が呼んだ(赤いのは扉ではなく扉の上についている小さなランプ)扉を選んだ越前は、そこでクリムゾンという名の銃を手に入れた。
1996年、医師となっていた越前は、ヨーロッパを覆う謎の伝染病「KOT症候群」にかつての記憶と通じるものを感じ、クリムゾンを携えて捜索を始めた。しかし今、デスビスノスの放ったモンスターがクリムゾンを取り返すべく越前に襲いかかる。
こんな感じです。
ジャンルは暗黒ガンシューティング。
『暗黒』ってなんでしょうね?当時はそういうジャンルが一般的だったのでしょうか?
では有名な特徴を…
- 主人公越前康介のコードネームに本名が入ってしまっていてコードネームの役割を果たしていない。
- 主人公の好物は焼きビーフン。女性は苦手。
- スキップ不可の会社ロゴ(なんか怖い仮面が出てくる)
- オプションは〈ステレオ/モノラル〉のあっさりした選択肢。
- デモムービーが始まるとラスボスのデスビスノス(片手でペシャンと壊せそうな造形)が「キョエエェェ…ヴェッ」となんとも言えない奇声を上げる。
- そして有名なムービーが始まるが声優の『せいじろう』さんが越前、ダニー、グレッグの3役を1人で演じている為、ずっと独り言を叫んでいるように感じる。(でもせいじろうさんは頑張っている)
- 「上から来るぞぉ!気をつけろぉ!」と言いつつ上へ向かう。
- なんの変哲もない階段を見て「なんだぁ?この階段はぁ〜?」
- 「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ?」何がせっかくなのかわからないし、そもそも扉は赤くない。
- ゲームを開始すると軽くバグったかと思うような画面。しょっぱなから高い難易度。
- 照準を合わせるとなぜか勝手にズレるという不思議な仕様。
- 敵に紛れて白い服を着た一般人(佐藤と呼ばれている)を誤射すると越前の「oh no~」が聞ける。
- ダメージを受けると越前の「やりやがったなぁ〜」「くっそぉ〜」などが聞ける。
- ゲームオーバーになると問答無用でスキップ不可の会社ロゴに飛ばされる。
- クソゲーが過ぎたせいか、とても愛されている。(愛する人々のことをクリムゾナーと呼ぶ)
こんなとこでしょうか?
私自身プレイしたわけではなく、プレイ動画を観ただけなので詳しくはないんですよ。セガサターン持ってないですし、それ以前に精神をやられそうで恐ろしくて手が出せません。
正直動画を観るだけでも辛いものがあります。
せっかくだからオープニングとさわりのゲームプレイが観たい方にこちらの動画をオススメするぜ。
いかがでしたでしょうか?何か感じるものがあるでしょう?
クソゲーになってしまった背景には「エコールは元はCAD会社だった」「人手も経験も足りなかった」などがあるようですが、それだけでは説明できない混沌さを生みだしているように感じます。
才能の為せる技といったところでしょうか。クソゲーなのにこれほど愛されるには何かあるのでしょうね。それが何かはよくわかりませんが。
ちなみにオープニングムービーの場所はラピュタの聖地、友ヶ島だそうです。真鍋社長が一人で撮影したそうですよ。
友ヶ島はラピュタファンだけではなく、クリムゾナーにとっての聖地にもなりました。それが喜ばしいことなのかどうかは別ですが。
そして今年2019年3月31日に、なんとサントラを担当した渡辺邦孝さんの『デスクリムゾン・ソロライブ』が開催されました。
前売り券は『赤のチケット』。きっと赤くなかったんでしょうね!
追加公演もあって盛況だったようです。
20年以上も経っていまだに愛される。まさにクソゲー界の帝王と呼ぶに相応しいゲームだと思います。
こういったイベントなどを機にプレイヤーが増えるといいですね。私は絶対やりませんが。
はじめに
はじめまして。
ミノムシと申します。
思いつくままに色々書いていく予定です。
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